暖かくなってくると、庭の草が一気に伸びてきますよね。
「そろそろやらないとな」と思って腰を下ろして、気づけば30分、1時間…。
終わったあとに、腰がズーンと重い。
ひどいとその日の夜や翌日に痛みが出てくる。
この時期は、こうした相談が本当に増えます。
ただ不思議なのは、同じように草むしりをしていても、平気な人と、毎回痛める人がいるということ。
この差は「体力」や「年齢」だけでは説明できません。
草むしりの姿勢は、どうしても前かがみになります。
しゃがんだ状態で、手を伸ばし、細かい動きを繰り返す。
一見シンプルですが、実はこの姿勢、腰にとっては負担がかかりやすい条件が揃っています。
ただし、ここで大事なのは
「前かがみ=悪い姿勢」と単純に決めつけないことです。
同じ前かがみでも、楽に続けられる人もいれば、短時間で腰がつらくなる人もいる。
その違いは、「姿勢の形」ではなく「使い方」にあります。
よく言われますよね。
「腰を丸めるな」
「背筋を伸ばせ」
確かに一理あります。
ただ、この言葉をそのまま受け取ると、少し無理が出てきます。
というのも、草むしりのような作業で、ずっと背筋を伸ばしたまま動くのは現実的ではありません。
むしろ無理に伸ばそうとすると、どこかに余計な力が入りやすくなります。
ここで一度立ち止まって考えたいのは、
「そもそも、腰は丸めてはいけないのか?」
という点です。
結論から言うと、腰椎は丸まる(屈曲する)動きができる構造を持っています。
つまり、丸くなること自体は、本来の動きのひとつです。
にもかかわらず、「丸めると危ない」と言われるのはなぜか。
それは、“ある条件”が揃ったときに負担が大きくなるからです。
ここが今回の一番大事なポイントです。
問題なのは、
丸めることそのものではなく、どう丸めているか
なんです。
同じように前かがみになっていても、
この違いで、負担は大きく変わります。
よくあるのが、
というパターンです。
この状態だと、背骨全体で動けず、腰の一部分にストレスが集中します。
長時間続けば、「張り」や「重だるさ」として現れ、さらに進めば痛みへとつながります。
ここで関係してくるのが「前鋸筋」です。
脇の下あたりにあるこの筋肉が働くと、肩甲骨が前に広がり、背中全体がふわっと使えるようになります。
この状態になると、
という流れが自然に起きます。
「腰で曲げる」のではなく、体全体で丸くなる感覚に変わってくるんですね。
ただ、丸くなれるだけでは不十分です。
その姿勢を支えられているかどうかが重要です。
ここで出てくるのが腹圧です。
こういった状態だと、体の内側から支えられている感覚が生まれます。
同じ前かがみでも、
「ただ潰れている姿勢」と「内側から支えられている姿勢」
では、腰への負担はまったく別物です。
「腰を丸めると椎間板を痛める」と聞いたことがある方も多いと思います。
この考え方自体、完全に間違いではありません。
ただし、前提が抜けています。
実際に問題になるのは、支えがないまま潰れてしまった状態で丸めている場合です。
例えば、
こういった状態では、椎間板に局所的なストレスがかかります。
これが「丸めると危ない」と言われる理由です。
一方で、
この状態であれば、負担は分散されます。
つまり、丸めることが危険なのではなく、潰れている状態が危険なんです。
草むしりのあとに、
こういった感覚がある場合は、「潰れている丸まり方」になっている可能性があります。
草むしりで腰を痛めるかどうかは、単純に「丸めているかどうか」ではありません。
この違いが、そのまま負担の差になります。
「腰を丸めないようにする」のではなく、潰れないように丸くなる
この意識に変わるだけでも、体の使い方は大きく変わります。
そしてもう一つ大事なのが、この姿勢をどう使うかという視点です。
実は、草むしりで腰を痛めるかどうかは、「重心移動」も大きく関係しています。
こちらは次の記事で詳しく解説します。
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