これまで「便秘で困る」ということが、ほとんどありませんでした。
だから正直、どこか他人事だったんです。
ところがある日、急に来ました。
現在、「ハッピーウェーブ置き換えダイエット:二週間チャレンジ」というものを進行中なのですが(内容については後日、別のブログで書きますね)、そのさなか、人生で初めての便秘になってしまいました。
出そうなのに出ない。
感覚はあるのに、蓋をしたようにまったく進まない。
30分近くトイレに座って、何度も力んでみる。
ウォシュレットも使ってみる。
それでも、一向に出る気配がありません。
(やばい…これは終わらないぞ。)
いったん諦めて、何食わぬ顔で日常に戻るしかないか…と覚悟しかけたとき、ふと、あることを思い出したんです。
いったん一呼吸おいて、ふと思い出しました。
「そういえば、子供のころ、洋式トイレに和式風に座ってたっけ…」
実は私、子供のころは洋式便座に足をのせて、トイレのタンクに向かい合う形で用を足していたのです…。
祖母の家がまだ和式トイレだったこともあったし、そのほうが“やりやすい”と、本能的にわかっていたのかもしれません。
そんな記憶を、ぼんやりと辿っていました。
今思うと、あれはちょっとした走馬灯だったのかもしれません(笑)
そして、
(…一回、試してみるか)
と思い立ったわけです。
というわけで、しっかりしゃがみ込む形――
いわゆる和式トイレの姿勢をとってみました。
すると、拍子抜けするくらいあっさり。
今までの30分が嘘みたいに、スッと出たんです。
普通に力んだだけで、「自然に通った」という感覚。
あの瞬間、「あ、これが正解だ」と、はっきりわかりました。
今回の経験をきっかけに、改めて調べてみました。
すると、ちゃんと理由があったんです。
ポイントは「通り道」と「圧のかかり方」。
この2つが揃うことで、あの“スッと出る感覚”が生まれていました。
普段の洋式トイレは、ほぼ90度で座る形になります。
この姿勢だと、直腸がやや折れ曲がった状態になりやすい。
つまり、出口が少し閉じたような形です。
一方で、しゃがむ姿勢になると、その角度が自然に伸びて、通り道がまっすぐに近づく。
調べてみて初めて知ったのですが、この“角度の違い”だけでも、出やすさは大きく変わるそうです。
実際に自分の体験と重ねてみると、「ああ、そりゃ出ないわけだし、出るわけだ」と妙に納得しました。
もうひとつは「圧のかかり方」です。
しゃがむ姿勢になると、太ももとお腹が自然に近づきます。
それだけで腹圧がかかりやすい状態になる。
さらに、体幹も安定しやすくなるので、無理に力まなくても“押し出す力”がうまく働くんです。
逆に、洋式の姿勢のままだと、腹圧をかけようとしてもどこか抜けてしまう。
だから、必要以上に力むことになる。
今回の「出ない感覚」は、まさにこの“圧がうまく乗らない状態”だったんだと思います。
今回のことで感じたのは、便秘って単純に「腸の問題」だけじゃないんだな、ということです。
もちろん、食事や腸内環境も大事です。
でもそれと同じくらい、「出すための身体の使い方」も影響しています。
今の生活って、
こういう状態が当たり前になっています。
その結果、「出す姿勢」がうまく取れない身体になっている人は、意外と多いと思います。
出ないときって、どうしても頑張ってしまいますよね。
「あと少しで出そう」「もうちょっと力めばいけるかも」と。
実際、今回の自分もまさにそうでした。
ただ、この“出ないのに力む”という状態、身体にとってはあまり良い使い方ではありません。
本来、排便は「通り道が整って、そこに自然に腹圧が乗る」ことで起こります。
でも姿勢が整っていない状態で無理に力むと、通り道が十分に開いていないまま、圧だけをかけることになる。
すると何が起きるかというと、肛門まわりの血管や組織に負担が集中します。
これが続くと、いわゆる「いぼ痔」や「切れ痔」といったトラブルにつながることもあります。
さらにやっかいなのが、「出ない → 力む → 出ない → もっと力む」というループ。
頑張るほど出にくくなって、結果的に身体への負担だけが積み重なっていく。
今回、姿勢を変えただけでスッと出たことで、あらためてフルスクワット姿勢の偉大さを感じました。
そういえば、臨床で身体を見ていると、フルスクワットの姿勢がきれいに取れない人って、かなり多いんです。
しかもそれは、普段あまり運動していない人だけではありません。
むしろスポーツをやっている人でも、「しゃがめない」ケースは珍しくない。
かかとが浮く、腰が反る、後ろに倒れそうになる。
こういう状態のとき、単純に「足首が硬い」「柔軟性がない」と思われがちなんですが、実際にはそれだけではありません。
うまく腹圧がかけられない。
骨盤の向きをコントロールできない。
その結果、本来なら体幹と股関節で受けるはずの負荷を、首や腰、膝、足といった別の場所でかばうようになります。
この状態で運動や日常動作を繰り返していけば、どこかに負担が溜まっていくのは自然な流れです。
今回の「出せない感覚」とも、共通点があると思いました。
本来使うべきところが使えていないから、別の場所でなんとかしようとするわけですね。
その積み重ねが、不調として表に出てくる。
しゃがめるかどうかって、ただの動きの一つではなくて、身体全体の使い方を映す指標になっていると言えます。
さて、話をトイレに戻します。
とはいえ、今さら和式トイレに戻るのは現実的ではありませんよね。
でも、あの姿勢は再現できます。
やることはシンプルです。

これだけで、かなり和式に近い状態になります。
ポイントは、「お腹と太ももを近づけること」と「軽く前に倒れること」。
ほんの少し姿勢を変えるだけで、さっきまでの“出にくさ”が嘘みたいに変わることもあります。
今回の体験を通して、あらためて感じました。
フルスクワットの姿勢って、かなり完成された形なんですよね。
排便だけじゃなくて、
人間の基本的な機能が、うまく発揮されやすい姿勢です。
昔は当たり前だったこの姿勢が、今の生活の中ではほとんど失われている。
だからこそ、ちょっとした不調として現れてくるのかもしれません。
今回のように、
「力む」のではなく、「通る状態をつくる」。
それだけで身体はちゃんと反応してくれる、そんなシンプルなことを、あらためて実感した出来事でした。
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