今回も実際の症例をご紹介していきます!
同じような症状でお悩みの方が
ご自分でケアする際のヒントにしていただければと思います(^^)
今回はちょっと珍しいパターンで膝に痛みが出ているケースです。
患者さんは60代の女性の方でした。
歩行時に 右膝の内側 に痛みが出るようになったとの事でご来院されました。
膝の痛みの原因は色々考えられますが、
大まかにいうとこんな感じで当院は見ていきます。
変形が酷い場合などは、
良くなるとしてもかなりご本人のやる気と時間が必要になりますが、
上記の例でしたら比較的短期間で症状改善できる事が多いです。
しかし今回のケースでは、
とまぁ、なかなかてこずりました(^^;)
ただ、来院当初からとても気になる部分がありました。
それは、肋骨です。
特に仰向けに寝た時に顕著に出るんですが、
肋骨が浮き出てしまう、リブフレアという状態です。
↑リブフレアしてる ↑してない
このリブフレア、何が問題かというと、
など、体がどんどん良くない方向に向かっていきます。
今回の患者さんも、まさにこのリブフレアでした。
今回のケースでは
このリブフレアを改善するためのアプローチで膝の痛みが無くなりました。
結論を言うと、リブフレア改善により、
①体幹が安定するから。
②柔らかく動けるようになるから。
です。
まず①です。
リブフレアの状態では、肋骨を引き下げてくれる内腹斜筋や、腹横筋が上手く使えません。
それにより体幹の安定性が低下します。
↓↓↓
体幹が安定しない分、下肢の筋肉が頑張らなくてはいけません。
↓↓↓
今回のケースでは下肢の筋肉が頑張りすぎた結果、膝が痛くなってしまった。
と、考える事が出来ます。
内腹斜筋や腹横筋は、横隔膜、呼吸能力とも密接に関わっていて、
その影響は下肢だけではありません。
リブフレアが肩関節の動きにどれだけ影響しているか、が解る動画があります。
動画前半ではリブフレアが見られ、肩の上がり方も十分ではないですね。
しかし後半ではリブフレアが見事に改善し、
肩もベッドにくっつく位上がっています。
リブフレアは要するに、「息を吸った時の形」で上半身が固まった状態、とも言えます。
上半身が固まっていると、様々な動きが制限されます。
例えば歩く時など、下半身と上半身が捻じれながら歩くわけですが、
上半身が固まっていると捻じれが生じにくにので、下半身だけの力で歩く事になります。
その分下半身の筋肉や関節に負担がかかるので、膝などに痛みが生じやすくなる・・・という考え方ができます。
リブフレアを改善すると、②柔らかく動けるようになるので、膝の痛みの改善に繋がる、というわけです。
リブフレアを改善するには、呼吸の正しいトレーニングが必要です。
どのトレーニングでもそうですが、目的に合わせて、正しい方法をとらなければトレーニングは逆効果になってしまいます。
よかれと思って続けていたことも、実は腰にダメージを与えているだけだった・・・なんて事にならないよう、有資格者の指導を受けることが重要です。
こちらを読んでいただいて、自分もそうなんじゃないか・・・と思った方、ぜひ一度当院の施術やトレーニングセッションを受けてみてください。
体の変化を感じられるはずですよ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^)
柏接骨院/Body Activation Studio
院長 長谷川純
スポーツ障害や肩こり、腰痛、膝の痛みなど。
急な痛みや慢性疾患まで真摯に向き合う治療院です!
〒486-0927
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℡0568-70-3702