「前鋸筋を鍛えましょう」と言われても、どこに力を入れればいいのかわからない。
腕立て伏せをしても、脇が筋肉痛になる感覚もない。
それなのに、走ると腰や膝が痛いまま。
前鋸筋は、単純に“筋トレすれば強くなる”タイプの筋肉ではありません。
まず理解してほしいのは、
前鋸筋は“鍛える前に整える筋肉”である
ということです。
前鋸筋がオフになる背景には、日常姿勢が大きく関わっています。
こうした状態が続くと、胸郭は拡張しなくなります。
胸郭が動かなければ、前鋸筋も動きません。
さらに、僧帽筋上部や脊柱起立筋が優位になり、体は“固める戦略”を選びます。
これが第二部でお話しした、伸展優位の走りにつながります。
前鋸筋を働かせるためには、
この3つが前提になります。
可動域がないまま負荷をかけても、僧帽筋上部や三角筋が代わりに頑張るだけです。
前鋸筋は「効かせる」筋肉ではなく、“自然に入る”筋肉です。
これを5〜8呼吸。
呼吸で胸郭が動くようになると、前鋸筋のスイッチが入りやすくなります。
力は入れすぎない。
目的は筋肥大ではなく、神経入力です。
右腕を前に出すとき、左脚を軽く前に出します。
そのとき、脇から体幹が連動しているかを感じます。
マーチングのような軽い動きで構いません。
ここで重要なのは、腕と脚が“別々に動いていない”こと。
前鋸筋と腹斜筋の連動を感じながら行います。
これが走りの基礎パターンになります。
よくある誤解は、
これでは前鋸筋ではなく、僧帽筋上部や三角筋が優位になります。
前鋸筋は繊細な入力が必要な筋肉です。
重さよりも、正確さです。
前鋸筋が機能すると、
走りは、力だけで進むものではありません。
前鋸筋が働くと、右腕と左脚、左腕と右脚というクロスパターンが整い、動きに一定のテンポが生まれます。
この“リズム”が出てくると、地面を強く押さなくても前に進める感覚が出てきます。
床反力が前方へ変換され、走りは「押す」から「流れる」へ変わります。
結果として、
が起こります。
第一部でお話しした“推進力”は、このリズムの中で自然に生まれています。
前鋸筋が働かない背景には、
といった要素が重なっていることが少なくありません。
当院では、
・背骨や骨盤へのアジャストメント
・関節の微細な可動改善
・センサー(固有受容器)への再刺激
を行い、神経入力の“再起動”を図ります。
さらに、微弱電流治療器エレサスを用いて自律神経や神経系へアプローチすることで、過緊張を抑え、前鋸筋が入りやすい環境を整えます。
強い刺激で無理に動かすのではなく、
神経系からスイッチを入れ直す
という発想です。
動きが整った状態でトレーニングを行うと、前鋸筋は驚くほど自然に入るようになります。
前鋸筋は、単に弱いのではなく、
といった複合的な問題でオフになっていることが多いです。
動作テストや胸郭の可動性評価を行うことで、どこで連鎖が止まっているのかが見えてきます。
自己流でうまくいかない場合は、動きの評価から整えることをおすすめします。
この前鋸筋の話を通してお伝えしたのは、痛みは“局所の問題”ではないということ。
前鋸筋という一見地味な筋肉が、走りの質を大きく左右しています。
走ると腰や膝が痛む方は、脚ではなく“上半身のスイッチ”を見直してみてください。
体の軽さは、そこから始まります。
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