【Uさん】60代男性の実際の症例から、足首や膝の痛みと腰痛の関連性についてお伝えしたいと思います。
Uさんは1年ほど前に左足首を痛め(おそらく捻挫)、整形外科のリハビリに通っていました。
しかし左足首をかばっていたのが悪かったのか、右膝も痛くなってしまいます。
そして両足をかばって歩き続けた結果、ギックリ腰になって、当院にこられました。
この時点で左足首、右膝、腰に痛みがあり、膝や足首にはサポーターが欠かせない状態となっていましたが、2月半ばから1カ月半の治療でサポーター無しでほぼ痛みなく歩けるようになりました。
この方の場合は、まずギックリ腰で満足にリハビリができない状態だったので💦
腰をある程度治して、動けるようになったら膝や足首のリハビリも行って、再度腰を痛めるリスクを減らすよう治療計画を立てました。
当院のギックリ腰治療に関しては↓こちらをご覧ください😊
ギックリ腰に関しては1週間ほどで十分動けるようになりました😊
問題は1年以上続いている左足首や右膝の痛みなので、こちらのリハビリで一か月以上かかったことになります。
では一般的な足首捻挫の痛みをまとめてみます。
●鋭い痛み
これは、靭帯や周囲の組織が急激なストレスや損傷によって生じるものです。
●腫れ
捻挫後の腫れは、損傷した組織からの炎症反応によるものであり、痛みや不快感を引き起こす要因となります。
●動かすときの痛み
動かす時の痛みは、損傷した、または腫れによって引き延ばされた靭帯や組織が動くことによって引き起こされるものです。
一般的には捻挫の痛みはこのような感じですが、もう1年もたっていますし、サポーターを手放せなかった事を考えると、捻挫の後遺症と言うべきですね💦
捻挫は適切なリハビリを行わないと、いつまでも痛みが引かないようになります。
これは上記のような損傷や炎症の痛みというより、「歩き方が悪いために痛みが出ている」「全身のバランス・身体制御に問題がある」状態です。
右膝の痛みに関しても同様で、「体重のかけ方」や「関節の軸がズレている」などが問題でした。
色々と改善点が出てきますので、リハビリのメニューも色々と行ってどのような反応が出るのか探っていく作業が続きますが、最終的に行きつく所は「腹圧」とか「体幹」「コア」「呼吸」の問題になってきます。
リハビリも患者さんが根気よく続ける必要があるので、なるべく負担にならないようなアプローチを心掛けています。
しかし成果がいまいち出ないと、ちょっと難しいと思うメニューでもチャレンジしていかないと改善しない…という事になりますので💦今回のケースも呼吸や腹圧を上手にコントロールする事をテーマにリハビリを行いました。
腹圧をかけるトレーニングを行う事で得られるメリットは、
●反り腰の改善
●骨盤、股関節、膝関節におけるO脚傾向の改善
●歩行パターンの改善
●体重移動の問題を改善
と、ほぼすべての問題を解決できるメリットがあります。
今回のケースも、最終的に腹圧の問題をクリアしていく中で歩行時の膝、足首の痛みが無くなったので、やはり問題はそこにあった可能性が高いのかなと思います。
今回のケースで言えば、前提として、「腹圧というお腹の力が弱かった事」で左足首の捻挫を上手く治せなかったというのがあるでしょう。
その結果右膝を痛め、両足の痛みをかばう中で、歩行パターンが悪化し、関節や筋肉も硬くなり、もともとなりやすかった腰痛が出てしまった、という事だと思います。
全身でバランスを取って姿勢をとる、動きを出すものなので、どこかに痛みがあれば、それをかばうためにバランスにひずみが生じます。
「何かおかしいな?」
と気づいたら放置せず、体をメンテナンスする事が、状態を悪化させないコツだと思います。
愛知県春日井市柏井町5丁目207番地
柏接骨院/Body Activation Studio
院長 長谷川純
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