足首捻挫は、足首の靭帯や周囲の組織が急激な動きや外傷によって損傷される状態を指します。
これは比較的一般的なスポーツや日常生活での怪我であり、主に足首を内側または外側にねじる動きが原因となります。足首捻挫は一般的に以下の2つのタイプに分類されます。
●内反型(内側に捻じれた場合)
足首の外側の靭帯(特に広く知られているのが前距腓靭帯)が損傷します。
内反型捻挫は、足首が内側に傾く動作が原因で、この動作によって外側の靭帯が過伸展されて損傷を受けることがあります。
足首の捻挫の多くがこの内反型の捻挫です。
●外反型(外側に捻じれた場合)
足首の内側の靭帯(特に広く知られているのが側副靭帯)が損傷します。
外反型捻挫は、足首が外側に傾く動作が原因で、この動作によって内側の靭帯が過伸展されて損傷を受けることがあります。
足首を捻挫したときの痛みは、捻挫の程度やタイプによって異なりますが、一般的には以下のような特徴があります
●鋭い痛み
捻挫が発生した瞬間やすぐ後に、鋭い痛みが感じられることがあります。
これは、靭帯や周囲の組織が急激なストレスや伸展にさらされた結果として生じるものです。
●腫れ
捻挫後、足首周辺に腫れが生じることがよくあります。
この腫れは、損傷した組織からの炎症反応によるものであり、痛みや不快感を引き起こす要因となります。
●内出血
捻挫に伴って、組織の血管が損傷されることがあり、内出血(瘀血、あざ)が起こることがあります。
これにより、足首周囲の皮膚が青紫色に変色することがあります。
●動かすときの痛み
捻挫をした足首を動かすと、特に特定の方向に動かすときに痛みを感じることがあります。
この痛みは、損傷した靭帯や組織が動くことによって引き起こされるものです。
●歩行困難
捻挫をした場合、足首の痛みや不安定感からくる歩行困難が生じることがあります。
足をかばったり、負担をかけないように歩くことが一般的です。
実際に当院にお越しになった患者さんの症例から、こんなケースと解決法もあると参考にしていただければと思います。
【Aさん 50歳代 男性】
足首の捻挫で腫れと激しい痛みがある状態でした。
初期治療が進み、腫れと激しい痛みは治まってきましたが、歩行時に痛みが残るため、いわゆる「びっこをひく」ように歩くしかできない状態になりました。
そこで使ったのが「アダプテーション」です。
アダプテーションはご覧の通り凸凹にデザインされています。
これに乗る事で、意図的に不安定な地面に立つことになります。
このアダプテーションを2枚用意して、その間を行ったり来たりします。
Aさんの場合は、通常の歩行では痛みが出ましたが、アダプテーションを行ったり来たりでは痛みが出ませんでした。
歩行という動作をする中で意図的に不安定な状況を作り、バランスを取る機能を活性化させた事で、痛みが出なくなったと考える事ができます。
※歩行とはアンバランスからアンバランスへ、スムーズに移行しながら行う動作なので、アンバランスを作らないと難しい歩き方になってしまう(負荷が増す)んです。
つまり、平らな地面を歩いている時(痛みが出る時)は、極力アンバランスにならない歩き方(例えば凍った地面を歩く時のような歩き方)をしていたせいで、逆に負荷が増して痛みが出ていたという事ですね。
足のケガによる強い痛みを回避するために、その様な歩き方がクセになってしまったのがその原因と思われます。
あとはアダプテーションを含めたリハビリテーションを行って、体重移動をスムーズにする事で、痛みなく歩くことができるようになりました。
Aさんの場合はアダプテーションで良い反応が出ましたが、全ての方が同じように治るわけではありませんので、一人ひとりに合った治療法を見つける事が重要です。
柏接骨院/Body Activation Studioでは、体のバランスを整えて体の反応を変える事を得意としていますが、筋肉トレーニングや動作改善トレーニングなどを通して痛みを解決する事も得意としています。
もしなかなか治らない痛みでお悩みの方がいらしたら、一度ご来院いただければと思います。
柏接骨院 院長 長谷川純
柏接骨院/Body Activation Studio
愛知県春日井市柏井町5丁目207番地
TEL 0568-70-3702