こんにちは、皆さん!春日井市の柏接骨院です。
今日は横隔膜の位置と、その機能において重要な役割を果たす「Zone of Apposition(ZOA)」についてお話しします。
横隔膜は、胸腔と腹腔を分けるドーム状の筋肉です。
胸骨の剣状突起、下位6本の肋骨、そして腰椎に付着しています。
横隔膜の最高点は第8胸椎付近にあり、最下層は第2~3腰椎に位置します。
この筋肉は、呼吸の主動作筋として働き、吸気時に収縮して胸腔を拡大し、呼気時に弛緩して胸腔を縮小させます。
ZOAは、横隔膜が胸郭の内面に接する部分を指します。
この領域は、横隔膜の肋骨縁近くからドームを形成する肋骨角までの範囲を含みます。
ZOAの高さは第8~9胸椎付近にあり、横隔膜の腱中心の高さとほぼ一致します。
ZOAが最適な状態であると、横隔膜は効率的に機能し、呼吸と姿勢の両方において最大の効果を発揮します。具体的には、以下のような利点があります。
ZOAが適切であると、横隔膜の収縮と弛緩がスムーズに行われ、胸郭の拡張と収縮が効率的に行われます。これにより、肺に十分な空気を取り込むことができ、呼吸が楽になります。
横隔膜は、呼吸だけでなく姿勢の維持にも重要な役割を果たします。ZOAが適切であると、体幹の安定性が向上し、腰痛や肩こりなどの問題を予防することができます。
ZOAが減少すると、横隔膜の機能が低下し、呼吸や姿勢に悪影響を及ぼします。
例えば、肋骨が外旋し前方に位置する状態では、ZOAが減少し、横隔膜の収縮時の動きが制限されます。
これにより、胸郭の拡張が減少し、呼吸が浅くなり、姿勢のバランスが崩れることがあります。
ZOAを最適に保つためには、横隔膜の機能を高めるエクササイズが有効です。
以下にいくつかのエクササイズを紹介します。
仰向けに寝て、膝を立てます。
鼻からゆっくり息を吸い、お腹を膨らませます。
口から細く長く息を吐き、お腹を凹ませます。
四つ這いの姿勢で、背中を丸めます。
鼻から息を吸い、口から吐きます。
吸うときに背中が広がるように意識し、吐くときはお腹に力を入れます。
ZOAを最適に保つためのエクササイズは、PRI(Postural Restoration Institute)のアプローチで数多く紹介されています。
ここでご紹介したのはあくまで一部で、他にも効率的で効果的な方法がたくさんあります。
ただ、これらのエクササイズを本当に効果的に実践するには、専門家のキューイングを受けながら行うのが一番です。
自己流ではなかなか感覚がつかみにくい部分も、専門的なサポートがあればしっかり体感でき、効果も大きく変わってきます。
もし、姿勢や呼吸に悩みがある、もっとしっかり改善したいという方は、ぜひ一度ご相談ください。
プロのサポートで、より確実な結果を目指しましょう。ご来院をお待ちしております。
愛知県春日井市柏井町5丁目207番地
柏接骨院/Body Activation Studio
院長 長谷川純
TEL 0568-70-3702